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アイランド THE ISLAND

「ジョン・ブラッカイマー製作でない、マイケル・ベイってどうやねん」っと云う興味から「アイランド」を観た。
面白くないわけではないが、やっぱ、カサカサ頭のアメリカン・ムーヴィーね。テーマ的にも何故今、クローンなのかと云った疑問もある。一時期、アメリカ映画がやり尽した感が、あるから。それにしても、植物状態(?)で作られたクローン臓器ならOKなんて感覚が恐ろしい。
前半は、「THX1138」(1971年)や「2300年未来への旅」(1976年)を思わせる70年代テイストのデストピアもの。アイランドと呼ばれる理想郷に行くことだけを願う市民の上辺だけのクリーンな生活空間とバックヤードの汚れた感じの対比が、上手い。スティーブ・ブシェミもその汚さに馴染んでいて良い。一転、後半は、現代アクション満載のチェイス映画。マイケル・ベイらしいこの後半、アクションの為のアクション感が大きく、新しさはなかった。CG全開じゃないのが、救いか。
主人公リンカーン・6・エコー役は、われらが「オビ・ワン」、ユアン・マクレガー。クローンとそのオリジナルの人物を楽しそうに演じ分けている。
そして、ジョーダン・2・デルタ役のスカーレット・ヨハンソンは「ロスト・イン・トランスレーション」(2003年)のアンニュイな人妻の方が良かった。無垢な感じは出ているのだが、髪形とかが似合わないような気がして…。
逃げ出したクローンたちが彷徨うラストは、これから起こるであろうアメリカ中を巻き込んだパニック状態が見えて好きだ。
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ところで、マイケル・クラーク・ダンカンは、出演する必要があったの?
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THE ISLAND
2時間16分 ワーナー・ブラザース・ドリームワークス映画 
監督=マイケル・ベイ、脚本=カスピアン・トレッドウェル・オーウェン、脚色=カスピアン・トレッドウェル・オーウェン、アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチー、撮影監督=マウロ・フィオーレ、音楽=スティーブ・ジャブロンスキー
キャスト=ユアン・マクレガー、スカーレット・ヨハンソン、ショーン・ビーン、スティーブ・ブシェミ、ジャイモン・フンス ほか
翻訳=松浦美奈
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by thx1138_1941 | 2005-08-24 19:14 | ロードショー

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 

「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」を観た時、どうしてヘイデン・クリステンセンが、アナキン・スカイウォーカーなんだろうと感じた。そのナゾが、この「エピソード3/シスの復讐」で解けた。あの目―あの目力だったんですね。暗い輝きを秘めた目…。
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ストーリーは、予想通り(あたりまえか!)、アナキンが如何にしてダークサイドに堕ち、シスの暗黒卿、ダース・ベイダーになるかって話。しかし、この肝心の部分が、弱い気がしてならない。愛の力は分からなくはないけれども、あんな形で、そこまで執着するだろうか?確かにそこに至るまでに、母親を救えなかった事もあるし、パルパティーン(イアン・マクダーミド)の狡猾なワナもあるわけだけれども、あまりに稚拙すぎやしないか、アナキンくん。
このパルパティーン皇帝の大芝居が、なかなか良い。アナキンに対するときも、メイス・ウィンドゥ(サミュエル・L・ジャクソン)との対決の時も。いままで貯めていたものが、一気にほとばしったようで。
お約束の星空からのパンダウンから見せるファースト・カットは、1カットで押し捲る、目くるめくスペース・バトルシーンで、圧巻だけれども、旧三部作が持っていた質感は、ヤッパリCGでは出せない。作り手の心意気が感じられないと思うのは、古い人間なのだろうか。
今回、はじめてDLP(デジタル・ライト・プロセシング)での上映で観たから余計にそう感じるのかもしれない。ルーカスの意図が、DLPの方がストレートに伝わるのだろうが、フィルム以上にCGアニメの中に人物が居る感じがして、違和感があった。
それは、オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)の見せ場、グリーバス将軍との闘いのシークェンスでも、ラストのムスタファーの死闘の場面もそうだけれども。
途中、思ったほどの活躍はしないけれどもチューイ(ピーター・メイヒュー)の登場、などでファンの心をくすぐりながら、物語は進んで行く。
そして、ラスト近く、ヨーダと皇帝の対決。ここでは、元老院の大会議場をぶっ壊しながら、共和国の崩壊をヴィジュアルで見せている。これは、なかなか上手いと思った。皇帝の絶対的な力の前に、ヨーダが敗れてしまうのは、残念だけれども。
更に、アナキンのムスタファーでのオビ=ワンとの死闘を経て、いよいよ本当の意味でのダース・ベイダーの誕生…。感無量…。
そして、ルークが、レイアが…。
なんにしても、環は完成した。この流れで、エピソード7以降は、矢張りありえないなと感じた。それは、ダース・ベイダーの物語であるのだから。
ラスト・カットのタトゥーインに沈む二重太陽を眺める、幼いルークを抱いたオーウェンとベルーの姿に涙したのは、私だけでは、ないだろう…。
終わった…ね。
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スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 
STAR WARS EPISODEⅢ REVENGE OF SITH

2時間21分 20世紀フォックス映画 監督・脚本=ジョージ・ルーカス、撮影監督=デイビッド・タッターソル、音楽=ジョン・ウィリアムス
キャスト=ヘイデン・クリステンセン、ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、イアン・マクダーミド、フランク・オズ、 ほか
翻訳=戸田奈津子
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by thx1138_1941 | 2005-08-17 22:50 | ロードショー