カテゴリ:ロードショー( 23 )

ゴジラ ファイナル ウォーズ GODZILLA FINAL WARS

メインタイトルを「セブン」(1995)で名をはせたカイル・クーパー(最近では「スパイダーマン」シリーズが有名)が手掛け、音楽をエマーソン・レイク&パーマーのキース・エマーソンが担当しているってことで個人的になんかワクワクしていた、ゴジラシリーズ一応の終焉の作品。最終作にふさわしく、イヴェント映画と化していました。往年のファンをニンマリさせてくれるサービスは嬉しいけれど、小さな映画に終わってしまった感じがする。
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監督は「あずみ」(2003)「スカイハイ」(2003)北村龍平。人間ドラマはないのに、ミュータントの闘いのシーンに多くの時間を割いてしまったところに限界を感じずにはいられない。「ゴジラ」に高尚なものを求めてはいけないのかもしれないけれど、ちょっとおバカがすぎたかも。最終作なんだから、もう少し原点回帰をして、今のこの世の中に渇を入れて欲しかった。
ラストも弱いしね。
さて、本当にこれで「ゴジラ」は終わるのか?
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2時間02分 東宝映画 監督=北村龍平、脚本=三村渉・桐山勲、撮影監督=古谷巧、音楽=キース・エマーソン
キャスト=松岡昌宏、菊川怜、ドン・フライ、水野真紀、北村一輝、ケイン・コスギ、水野久美、佐原健二、宝田明 ほか
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by thx1138_1941 | 2005-01-23 18:21 | ロードショー

Mr.インクレディブル THE INCREDIBLES

タイトルは「ザ・インクレディブルズ」にして欲しかった。そこにこそこの作品のテーマが、隠されていると思う。これは、ヒーロー・アニメに形を借りた、家族再生の物語なのだから。
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ストーリーを重視するピクサー作品だけあって、飽きさせず面白い。敵の秘密要塞の描写なんて実写版の「サンダーバード」(2004)なんかより、ワクワクさせられました。しかし、ピクサーにしては、血なまぐさい印象を持ったのは私だけではないでしょう。大人向けを意識したためかもしれませんが、なんとなく違和感を覚えます。
そして、ここに映し出されているのは良くも悪くもアメリカであるってこと。最後の戦いの場面でお互いの愛を確かめ合い、キスをするシーンに象徴されています。家族だけでなく、アメリカの再生を願う物語でもあるのですね。
監督は「アイアン・ジャイアント」(1999)ブラッド・バード。エレナ・モードというとびっきり美味しい役も演じています。そういえば、スピルバーグ印のファンタジー「ニューヨーク東8番街の奇跡」(1987)の脚本(共同)も書いていましたね。Mr.インクレディブルのグレイグ・T.ネルソン「ポルターガイスト」(1982)のお父さんだし、インクレディブル夫人のホリー・ハンターは、「オールウェイズ」(1989)に出てるし、ここら辺もスピルバーグ印の影響か?

兎に角、映画館で家族揃って観たい映画です。

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ところで、三浦友和と黒木瞳の吹き替えってどうなんだろう?

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1時間56分 ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ提供 ピクサー・アニメーション・スタジオ・フィルム、監督=ブラッド・バード、撮影監督=アンドリュー・ヒメネズ、音楽=マイケル・ジアッチーノ
ヴォイス・キャスト=グレイグ・T.ネルソン、ホリー・ハンター、サミュエル・L.ジャクソン ほか
翻訳=稲田嵯裕里
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by thx1138_1941 | 2005-01-09 18:37 | ロードショー

ポーラー・エクスプレス THE POLAR EXPRESS

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クリスマス・イヴの夜に「ポーラー・エクスプレス」を観た。
ロバート・ゼメキス監督(脚本もウィリアム・ブロイルズ・Jrと共同執筆)は、原作の行間を上手く埋めて、彼らしい極上のエンターテインメント映画に仕上げている(特にそれは、原作には無いホーボーというキャラクターに現れていると思う)。スピード感溢れるこの作品は、アラン・シルベストリの音楽とも相まって「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(85年)ばりのアクションで楽しませてくれる。逆に云えば、長編としての時間を埋めるために静寂感が漂う原作を余計なもので満たしてしまったとも云えるかもしれないが…。
思うにこの映画は、アトラクション向きかもしれない。もし、クリスマスのテーマパークがあれば、これはNo.1のアトラクションのなると思う。ユニバーサル映画じゃないけれど、USJでやってくれませんかねぇ。
それから、CGで制作したことに関して。
個人的にはキライじゃないけれども、日本人には絵と云うか、キャラクターが馴染めないんではないでしょうか。ちょっと気持ち悪い気がする。特にエルフ達は、ある意味最高です。動きも「パフォーマンス・キャプチャー」と呼ばれるモーション・キャプチャーで作っているようですが、ここまでするなら実写で観たかった。まあ、トム・ハンクスが5役を演じることが先にあったとしたら、実写は無理だろうけれど。主人公のヒーロー・ボーイの声もハンクスなんだから。
なんじゃかんじゃ云っても、この年末、親子で楽しむには、うってつけの映画です。
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1時間40分 ミラマックス映画、監督=ロバート・ゼメキス、脚本¬=ロバート・ゼメキス、ウィリアム・ブロイルズ・Jr、撮影監督=ドン・バージェス, A.S.C.、ロバート・プレスリー、音楽=アラン・シルベストリ
キャスト=トム・ハンクス、ノーナ・ゲイ、ピーター・スコラリ、エディー・ディーゼン、マイケル・ジェター、チャールズ・フライシャー ほか
翻訳=戸田奈津子
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ところで、唐沢寿明の吹替えってどうだったんだろう?
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by thx1138_1941 | 2004-12-25 18:41 | ロードショー

ネバーランド Finding Neverland

人生に大切なのは「信じること」そして「イマジネーションを働かせること」
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正月第二弾となる映画「ネバーランド」を早々と試写会で観た。
決して派手さはないが、最近アクション系の映画を多く観ていたので、どこかヨーロッパ映画の香りもするこの作品は、心地よかった。
監督は、「チョコレート」(残念ながら未見)でハル・ベリーを見事にアカデミー主演女優賞に輝かせた、マーク・フォースター。リアリティーとファンタジーを映画的に上手く表現した手腕はなかなかのもの。
そして、久しぶりにジョニー・デップの演技の上手さを痛感させられた映画でもある。得意のエキセントリックな表現に磨きがかかり、かつ一般受けする表現も過不足がなかった感じがする。個人的には、「シークレットウインドウ」の汚らしいかんじが好きなのだが…。
ケイト・ウィンスレットは、母親としての芯の強さを感じさせて悪くないのだが、どうも病気を患っている風には見えない。失礼ながら、骨太で繊細さに欠ける気がしてならない。
シルヴィア(ケイト・ウィンスレット)の四人の子供達もなかなか良い。本当の意味での主役とも言えるピーター役のフレディ・ハイモアをはじめ、大人への階段を登る、長男役のニック・ラウド、愛らしい末っ子のルーク・スピル、ちょっと影の薄い次男役のジョー・プロスペロとみんな芸達者だ。

いずれにせよ、是非とも観ていただきたいお薦めの一本だ。
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1時間40分 ミラマックス映画、監督=マーク・フォースター、脚本=デイビッド・マギー、撮影監督=ロベルト・シェイファー、音楽=ヤン・A・P・カチュマレク
キャスト=ジョニー・デップ、ケイト・ウィンスレット、ダスティン・ホフマン、ジュリー・クリスティ、フレディ・ハイモア ほか
翻訳=松浦美奈
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by thx1138_1941 | 2004-12-20 00:48 | ロードショー

ヴァン・ヘルシング VAN HELSING

苦悩する過去を失った異能者を演じさせれば、今や世界一(?)のヒュー・ジャックマン主演のアドヴェンチャー大作。多少詰め込み過ぎの感は否めないが、モンスター系映画が好きな人ならオープニングからニンマリさせられること請け合いだ。トランシルバニアに旅立つ前の密命を受け、武器を調達する件からからして多分に「007シリーズ」を意識しているところが興味深い。そして、どんどんモンスター・アドヴェンチャー度は、加速してゆく。影を多用した演出が、泣かせます。
スティーブン・ソマーズの映画としては、「ハムナプトラ」の方が良くできているけれど、モンスターに対する愛情いっぱいで、魅力的だ。残るは、「アマゾンの半魚人」。これもやるのだろうか?

ヒュー・ジャックマンは、可もなく不可もなくで、ケイト・ベッキンセールは、圧倒的に「アンダーワールド」の方が良かった。「アンダーワールド」のクール・ビューティーぶりは、惚れ惚れとさせられたものです。この映画で一番の儲け役は、カール(デヴィッド・ウェンハム)だろう。

なんにしろ、映画館で観て正解の1本。
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ヴァン・ヘルシング VAN HELSING
2時間11分 ユニバーサル映画 監督・脚本=スティーブン・ソマーズ、撮影監督=アレン・ダビュー、音楽=アラン・シルヴェストリ
キャスト=ヒュー・ジャックマン、ケイト・ベッキンセール、ウィル・ケンプ、リチャード・ロクスバーグ、デヴィッド・ウェンハム ほか
翻訳=林完治
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by thx1138_1941 | 2004-10-31 19:02 | ロードショー

ヴィレッジ THE VILLAGE

M.ナイト・シャマラン監督が、「サイン」(2002)の反省を踏まえての渾身の1本!?いや、「サイン」があってこそこの映画が、生きてくるのかもしれない。
またスカされるのかと思ったんけど、案外面白かった。特によく出来た作品ではないけれど、こんな愛の形の表現も有りかなあ、と。この「村」も個々人の姿も含めて。
シャマラン作品の場合、あまりにも「驚愕」を強要しすぎてしまったために、スカされるわけで、その辺りをわきまえれば、もっとイイ映画たり得るのではないでしょうか。これは、観客の方も悪いのかもしれない。過剰な期待が足をすくっているという。
あと、設定には、無理があると思う。この形で「村」が存続していくのは、矢張り無理でしょう。

そして、「ノア」は、ひとり箱舟に乗らず、みんなを新天地に導いたのでした。

さて、シャマラン監督は、これから何処へゆくのでしょうか?
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ヴィレッジ THE VILLAGE
1時間47分 タッチストーン・ピクチャーズ、スパイグラス・エンターテインメント映画
監督・脚本=M.ナイト・シャマラン、撮影監督=ロジャー・ディーキンス、音楽=ジェームズ・ニュートン・ハワード
キャスト=ホワキン・フェニックス、エイドリアン・ブロディ、ブライス・ダラス・ハワード、シガニー・ウィーバー、ウィリアム・ハート ほか
翻訳・松浦美奈
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by thx1138_1941 | 2004-10-30 19:09 | ロードショー

キング・アーサー  KING ARTHUR

あまり期待をしていなかったせいもあるけれど、結構面白かった。
ジェリー・ブラッカイマーがプロデュースしたハリウッド映画だから、ツッコミどころは、数々あるけれども。
設定が今まで慣れ親しんできた『アーサー王伝説』と違うので、最初は戸惑った。しかし、異教を受け入れないキリスト教の話になっているところに、興味を覚えた。だから、戦闘シーン中心の後半より、前半の方が面白かったように思う。戦闘シーンは、それこそツッコミどころいっぱいだし、痛みを感じられないし。
キャストが地味なので、最初は誰が誰やら判らなかったのだが、慣れてくると個性が上手く書き分けられていて、興味深くなっていった。アーサー(クライヴ・オーウェン)は、ちょっと違う気がするけど、他の騎士たちは良いんじゃないでしょうか。
それにしても、アメリカ人は、直接的なラヴ・シーンを入れないと、愛を語ることができないんでしょうかね。
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キング・アーサー  KING ARTHUR
b0014400_205125.jpg2時間6分 タッチストーン・ピクチャーズ、ジェリー・ブラッカイマー・フィルムズ映画
監督=アントワン・フークワ、脚本=デイヴィッド・フランゾーニ、ジョン・リー・ハンコック、撮影監督=スラヴォミール・インジャック
キャスト=クライヴ・オーウェン、キーラ・ナイトレイ、ヨアン・グリフィス ほか
翻訳・戸田奈津子
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by thx1138_1941 | 2004-09-11 20:38 | ロードショー

スチームボーイ  STEAMBOY

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大友克洋は、昔の漫画の呪縛から離れられない人なのだろう。それは、『ファイアーボール』が手塚治虫の『アトム』に、『アキラ』が横山光輝の『鉄人28号』にオマージュを捧げていたように。物語の流れが古き良き漫画なのである。そして、エンド・クレジットを観て気付いた、あっ、今回は藤子不二雄の『パーマン』だったのか、2号がいると。
ヴィジュアルに関しては、流石にとしが云いようがないぐらいに創り込まれていて、満足のいく仕上がりだと思う。作画とCGが見事に溶け合っているし。でもそれは、割りとコアなファンにとってのものであり、一般的には、物足りないストーリーになっていたのではないだろうか。家族の内輪モメでロンドンをあんなにしてしまっていいのか!
スカーレットのキャラは大友的だけれど必要だったんですかね。

それにしても、宮崎駿もそうだけど、どうして声優を使わないんだろう?アフレコの感情表現は、一種の特殊技能だと思うので、矢張り声優を起用するべきではないかと考えます。
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原案・脚本・監督=大友克洋、脚本=村井さだゆき、総作画監督=外丸達也
ボイス・キャスト=鈴木杏、小西真奈美、中村嘉葎雄、津嘉山正種、児玉清、沢村一樹、斉藤暁、寺島進
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by thx1138_1941 | 2004-09-05 19:00 | ロードショー

スパイダーマン2  SPIDER-MAN2

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「パート3が楽しみだ」と、素直に思った。
ラストの対決で必ず素顔をさらす、マスクド・ヒーロー、スパイダーマン。そして、スパイダーマンは、決して自ら敵を殺さない。
今回のパート2は、ヒーロー・シリーズの定番ともいえる「ヒーローやめた!」話。ピーター・パーカー(トビー・マグワイア)は、自分自身であることと、スパイダーマンであることの間で、ひたすら悩み続ける。愛しいメリー・ジェーン(キルスティン・ダンスト)との関係が絡んでいるので、健やか青少年ピーターにとって、悩みは深い。
最終的には、ベンおじさん(クリフ・ロバートソン)の死(前作のエピソード)の真相をベルおばさん(ローズマリー・ハリス)に告げ、おばさんからの言葉によって迷いを断ち切る。ちょっと安易な気がしないでもないが、その愛情の溢れた言葉は、何ものにも代え難い。
愛する人たちを守る気持ちが、スパイダーマンに真の力を発揮されるのだ。
それ以外にも、大スクリーンで観るに値するアクション・シーンが、この映画の醍醐味でもある。
CGを多用したアクションは、さすがにたいしたものだが、パート1に比べてライヴのアクションが少なかったのが残念だ。大迫力ではないが、病院で初めてドック・オク(アルフレッド・モリーナ)が目覚めるシーンが、元B級映画監督サム・ライミ監督の面目躍如で、個人的には好きだ。チェーンソー出てくるしね。
それにしても、ティム・バートン作品でもそうなんだけど、ダニー・エルフマンの曲に合わせて始まるオープニングシーンは、いつもカッコイイ。

兎に角、パート3は、彼との対決になるハズなので、乞うご期待。
彼って?それは、映画を観て下さい。
出来れば、映画館で!
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スパイダーマン2  SPIDER-MAN2
2時間6分 コロンビア映画
監督=サム・ライミ、脚本=アルヴィン・サージェン、撮影監督=ビル・ポープA.S.C.
翻訳・菊地浩二
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by thx1138_1941 | 2004-09-04 20:35 | ロードショー

ロスト・イン・トランスレーション  Lost in Translation

「あら、日本ってヘンな国」
外国人が撮った日本に違和感を覚えることは良くあると思う。しかし、この映画は逆に日本人なのに自分が外国人であるかのように日本に違和感を抱かせるのだ。「あら、日本ってヘンな国」。でも、それが妙に心地いい。
映画は終始アメリカからCM撮影の為に来日した俳優ボブ(ビル・マーレイ)と、フォトグラファーの旦那の仕事についてきた女性シャーロット(スカーレット・ヨハンソン)の距離感を見つめていく。二人は共に、夫婦間に問題を抱えている。そして、その問題を埋めるように、異国での疎外感の中で徐々に惹かれあっていく。不倫などと云う表層的なものではなく、こころの奥深くで繋がっていくのだ。ラストの抱擁が、切ない。
女優としてはパッとしなかった、巨匠フランシス・コッポラの愛娘ソフィア・コッポラは、東京への愛情もこめて軽々と描いてみせた。アカデミー賞の最優秀脚本賞を取るほどスゴイ本だとは思わないけれど、愛すべき小品だ。

しゃぶしゃぶに対して「客に調理させるとはないごとか!」と憤慨する件が、なんとも目から鱗で好きだ。
それにしても、ビル・マーレイって、アメリカでの評価に比べて、日本では人気がないような気がする。コメディーに対する感覚の違いが大きいとは思うけれど、もう少し評価されてもいいのでは?
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ロスト・イン・トランスレーション  Lost in Translation
1時間42分 フォーカス・フューチャーズ作品
監督・脚本=ソフィア・コッポラ、撮影=ランス・アコード
松浦美奈・翻訳
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本筋には直接関係ないが、コッポラ(父)ワイン。さすがイタリア系。美味しくいただいた。
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by thx1138_1941 | 2004-08-29 15:12 | ロードショー