スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 

「スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃」を観た時、どうしてヘイデン・クリステンセンが、アナキン・スカイウォーカーなんだろうと感じた。そのナゾが、この「エピソード3/シスの復讐」で解けた。あの目―あの目力だったんですね。暗い輝きを秘めた目…。
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ストーリーは、予想通り(あたりまえか!)、アナキンが如何にしてダークサイドに堕ち、シスの暗黒卿、ダース・ベイダーになるかって話。しかし、この肝心の部分が、弱い気がしてならない。愛の力は分からなくはないけれども、あんな形で、そこまで執着するだろうか?確かにそこに至るまでに、母親を救えなかった事もあるし、パルパティーン(イアン・マクダーミド)の狡猾なワナもあるわけだけれども、あまりに稚拙すぎやしないか、アナキンくん。
このパルパティーン皇帝の大芝居が、なかなか良い。アナキンに対するときも、メイス・ウィンドゥ(サミュエル・L・ジャクソン)との対決の時も。いままで貯めていたものが、一気にほとばしったようで。
お約束の星空からのパンダウンから見せるファースト・カットは、1カットで押し捲る、目くるめくスペース・バトルシーンで、圧巻だけれども、旧三部作が持っていた質感は、ヤッパリCGでは出せない。作り手の心意気が感じられないと思うのは、古い人間なのだろうか。
今回、はじめてDLP(デジタル・ライト・プロセシング)での上映で観たから余計にそう感じるのかもしれない。ルーカスの意図が、DLPの方がストレートに伝わるのだろうが、フィルム以上にCGアニメの中に人物が居る感じがして、違和感があった。
それは、オビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)の見せ場、グリーバス将軍との闘いのシークェンスでも、ラストのムスタファーの死闘の場面もそうだけれども。
途中、思ったほどの活躍はしないけれどもチューイ(ピーター・メイヒュー)の登場、などでファンの心をくすぐりながら、物語は進んで行く。
そして、ラスト近く、ヨーダと皇帝の対決。ここでは、元老院の大会議場をぶっ壊しながら、共和国の崩壊をヴィジュアルで見せている。これは、なかなか上手いと思った。皇帝の絶対的な力の前に、ヨーダが敗れてしまうのは、残念だけれども。
更に、アナキンのムスタファーでのオビ=ワンとの死闘を経て、いよいよ本当の意味でのダース・ベイダーの誕生…。感無量…。
そして、ルークが、レイアが…。
なんにしても、環は完成した。この流れで、エピソード7以降は、矢張りありえないなと感じた。それは、ダース・ベイダーの物語であるのだから。
ラスト・カットのタトゥーインに沈む二重太陽を眺める、幼いルークを抱いたオーウェンとベルーの姿に涙したのは、私だけでは、ないだろう…。
終わった…ね。
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スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 
STAR WARS EPISODEⅢ REVENGE OF SITH

2時間21分 20世紀フォックス映画 監督・脚本=ジョージ・ルーカス、撮影監督=デイビッド・タッターソル、音楽=ジョン・ウィリアムス
キャスト=ヘイデン・クリステンセン、ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、イアン・マクダーミド、フランク・オズ、 ほか
翻訳=戸田奈津子
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by thx1138_1941 | 2005-08-17 22:50 | ロードショー
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