ロスト・イン・トランスレーション  Lost in Translation

「あら、日本ってヘンな国」
外国人が撮った日本に違和感を覚えることは良くあると思う。しかし、この映画は逆に日本人なのに自分が外国人であるかのように日本に違和感を抱かせるのだ。「あら、日本ってヘンな国」。でも、それが妙に心地いい。
映画は終始アメリカからCM撮影の為に来日した俳優ボブ(ビル・マーレイ)と、フォトグラファーの旦那の仕事についてきた女性シャーロット(スカーレット・ヨハンソン)の距離感を見つめていく。二人は共に、夫婦間に問題を抱えている。そして、その問題を埋めるように、異国での疎外感の中で徐々に惹かれあっていく。不倫などと云う表層的なものではなく、こころの奥深くで繋がっていくのだ。ラストの抱擁が、切ない。
女優としてはパッとしなかった、巨匠フランシス・コッポラの愛娘ソフィア・コッポラは、東京への愛情もこめて軽々と描いてみせた。アカデミー賞の最優秀脚本賞を取るほどスゴイ本だとは思わないけれど、愛すべき小品だ。

しゃぶしゃぶに対して「客に調理させるとはないごとか!」と憤慨する件が、なんとも目から鱗で好きだ。
それにしても、ビル・マーレイって、アメリカでの評価に比べて、日本では人気がないような気がする。コメディーに対する感覚の違いが大きいとは思うけれど、もう少し評価されてもいいのでは?
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ロスト・イン・トランスレーション  Lost in Translation
1時間42分 フォーカス・フューチャーズ作品
監督・脚本=ソフィア・コッポラ、撮影=ランス・アコード
松浦美奈・翻訳
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本筋には直接関係ないが、コッポラ(父)ワイン。さすがイタリア系。美味しくいただいた。
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by thx1138_1941 | 2004-08-29 15:12 | ロードショー
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